21日続けても習慣にならなかった理由|自分の体験と本当の習慣化

「習慣は21日間続ければ、身につく」と、どこかで見かけたことがありますか。

自分は、本で読んで信じていました。
根性でも、なんでも、21日間続ければ、習慣になると思っていました。

ただですね。
21日間無理やり続けたものが、習慣になっていないということがよくありました。
「習慣=意志の力に頼らずにできること」とすると、
まったくそうなりませんでした。

例えば、喫煙。3か月ほどやめた後に吸い始めたり
朝散歩を1か月以上続けたのに、やめてしまったり
21日どころか、90日間続けても習慣にはなりませんでした。

最初は違和感くらいでしたが、ついには21日間に疑惑を持つようになりました。

それで、調べてみると、この「21日」という数字は、もともと習慣化そのものを示したものではなかったようです。

21日説は、もともと習慣の話ではなかった

この数字の出所は、1960年に出版されたマックスウェル・マルツ博士の『サイコ・サイバネティクス』だそうです。

マルツ博士は整形外科医で、整形手術を受けた患者が自分の新しい顔に慣れるまでや、手足を失った人がその状態に慣れるまでに、最低でも21日かかっていた、という観察をしていました。

つまり、もともとは「新しい変化に慣れる」という話だったようです。
それが、いつの間にか「新しい習慣を身につける」話にすり替わって広まり、「最低でも21日」が「21日でOK」という形で受け取られるようになったようです。

この流れを知ると、21日という数字だけが一人歩きしたのだなと感じます。

実際には、もっと幅があるらしい

さらに、ロンドン大学のフィリッパ・ラリー博士らが2009年に行った研究では、また別の結果が出ていたようです。

新しい行動が自動的、つまり習慣になるまでにかかった日数の平均は66日。
しかも、かなり個人差があり、18日から254日まで幅があったとのことでした。

この数字を見ると、21日で身につくと一括りにするのは、やはり少し無理があるのだと思います。

行動の内容によっても違う

この研究では、行動の内容によっても難易度が違っていたようです。

たとえば、コップ1杯の水を飲むのは20日程度。
一方で、朝食後に15分走るような行動は、平均よりもかなり長い時間が必要だったそうです。

この違いは、なんとなく実感にも合う気がします。
同じ習慣化でも、水を飲むのと走るのでは、やはり重さが違います。

だから、何日で習慣になるかを一つの数字で言い切るのは難しいのでしょう。

1日や2日できなくても、大きな影響はなかった

この研究の中で、自分が少し気が楽になったのは、「1日や2日サボっても、習慣化のプロセスに大きな影響はなかった」という点です。

習慣の話になると、どうしても完璧に続けなければいけないような気持ちになりがちです。
でも、実際には少し抜けた日があっても、それだけですべてが崩れるわけではないようです。

これは、ずいぶん救われる話だと思いました。

大事なのは、数字より戻ることなのかもしれない

21日という数字は分かりやすいですし、66日という平均値も一つの目安にはなると思います。
ただ、こうして見ていくと、本当に大事なのは「何日か」そのものではないのかもしれません。

18日で自然になる行動もあれば、254日かかるものもある。
しかも、途中で1日や2日抜けても、大きな影響はなかった。

そう考えると、習慣化はもっと個人差の大きいものだと感じます。
きれいな数字に自分を合わせるより、自分のペースで続けて、
もし、途中で駄目な日があっても、また戻ることの方が大事なのだと思います。

まとめ

最近出版される本の中で、「21日で習慣になるので、21日間だけ頑張れ」という内容のものを見かけます。
いや、本に事実と異なることが書かれているとは、少し怖いなとも感じました。
著者も騙そうとしてはいないのですが、多くの書籍で取り上げられたので、事実として扱っているのでしょうね。

習慣は、21日間で身につかない。
習慣化は取り組む内容や個人差によって身につく期間が変わる。
もし、できない日があっても、自分のペースで淡々と戻ること

そんな風に考えるのが良いかもですね。

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