私は大学生の頃から、いつかは独立したいと思っていました。
ただし、具体的に「これをやりたい」というモノがあったわけではありません。
それで独立するなら、まず実力をつけなければいけない。
そう考えて入社したのが、当時仕事の厳しさで有名だったリクルートでした。
若いうちに厳しい環境に身を置けば、早く力がつく。
そしていつか独立する。
そんな単純な考えでした。
独立のタイムリミットを決めていた
当時のリクルートには、ある年齢を目安に早期退職する制度がありました。
私はその年齢までには必ず会社を辞めると決めていました。
つまり
やりたいことが見つかったら独立する
でも、やりたいことが見つからなくても
期限が来たら独立する
という考え方でした。
ですから会社員として働きながら
「何かやることが見つかったら、すぐに辞める」
そんな気持ちで仕事を続けていました。
しかし、やりたいことは見つからなかった
ところが何年経っても
「これをやりたい」というモノは見つかりませんでした。
やりたいことが明確にあって起業した人の話を聞くと、今でも少し羨ましくなります。
ですが、タイムリミットはやってきます。
結局、
やりたいことが無いまま独立してしまった。。。
というのが本当のところです。
ただ、ひとつだけ大きな支えがありました。
それが 読書です。
読書が判断の土台になっていた
私は32歳の頃から、年間100冊以上の読書を続けていました。
営業に悩んでいた頃、尊敬していた先輩から
「福ちゃん、読書量が足りない」
と言われたことがきっかけでした。詳しくはこちら
そこから年100冊を目標に本を読み続けるようになりました。
ビジネス書
起業の本
自己啓発の本
とにかく片っ端から読みました。
その中で繰り返し書かれていたのが
「決断しないことが一番の後悔になる」
という考え方でした。
そして、もう一つ。
失敗しても、案外なんとかなる
ということです。
多くの起業家の本を読む中で、
失敗しても人生が終わるわけではない
という感覚が、少しずつ自分の中に出来上がっていました。
「やらなかった後悔」の方が大きい
会社を辞めると決める時、いろいろな人に止められました。
「今の安定した年収を捨てちゃうの?」
「子供もいるのに大丈夫なの?」
「やりたいことがあるなら分かるけど、何も無いのに辞めるのは無謀だろ」
「福ちゃんは、優しすぎるから無理だよ」
どれももっともな意見です。
私自身もかなり悩みました。
それでも最後に思ったのは
やらなかった方が後悔する
ということでした。
これは本で何度も読んできた考え方でした。
そして、もう一つ。
読書を続けてきたことで
なんとかなるだろう
という、よくわからない自信もありました。
こうして私は39歳で会社を辞め、独立することになります。
会社を辞めると伝えた瞬間
上司に退職の報告をしたときのことを、今でも覚えています。
言葉を口にした瞬間、
「言ってしまった、言ってしまった。大丈夫か俺?」
という気持ちが頭の中をぐるぐる回っていました。
もう後戻りはできない。
そう思うと不安になります。
でもその一方で
「いや大丈夫、大丈夫。なんとかなる」
と自分に言い聞かせている自分もいました。
さらにその奥には
「とうとう独立するのか」
という、少し誇らしいような感覚もありました。
自分でも説明できない、かなり不思議な精神状態だったと思います。
起業準備で感じた恐怖
退職後、有給休暇を消化している期間は、喫茶店に通っていました。
そこで、自分の会社の事業を考えていたのです。
まず考えたのは
「生活するためにいくら必要か」
でした。
当時の生活水準から考えると、最低限稼がなければいけない金額があります。
それを計算したとき、
あまりにハードルが高すぎて驚きました。
そして同時に、
4月からは給与が入ってこない
という現実にも気づきます。
そのとき、背筋がぞっとするような感覚を覚えました。
社会人になってから、毎月当たり前のように振り込まれていた給与。
それがなくなるというのは、想像以上のものです。
今振り返っても、
起業したときに感じた一番強い感情は
誇らしさではなく、恐怖だった
と思います。
独立して最初の1ヶ月は仕事ゼロ
独立して最初にやったことは、とてもシンプルです。
ワンルームの事務所を借りて、名刺を作り、知っているお客様のところを回りました。
ところが
仕事は全くありませんでした。
独立したことを心配してくれる方は多いのですが、
仕事をくれるわけではありません。
今思えば当然です。
実績はゼロ。
「何ができるのですか?」と聞かれて
「なんでもできます」
と答えていたのですから。
独立して1ヶ月。
仕事はゼロでした。
成功本に書かれているような、劇的な成功はありませんでした。
最初の仕事はお客様の相談だった
そんなとき、あるお客様から相談を受けました。
マーケティングの方法が限られていて、新しい集客方法を探しているという内容でした。
そこで私は
「それなら、新しい媒体を作ってみましょうか?」
と提案しました。
今思えば大胆な提案です。
ですが、この提案がきっかけで
最初の自社メディアが生まれることになります。
読書は人生の決断を支えてくれる
今振り返ると、
私が、やることも決めずに独立できたのは
読書によって思考が変わっていたから
だと思います。
多くの本を読むことで
人生の選択肢が増え
決断に対する恐怖も小さくなりました。
もしあの頃、読書をしていなかったら
私は会社を辞めていなかったかもしれません。
もしこれから
独立するかどうか
人生の選択をどうするか
悩んでいる人がいるなら
まずは本を読むことをおすすめします。
本は、人生の決断を少しだけ後押ししてくれるものだと思います。
