茶道を続けて広がった興味|日本文化とつながる感覚

茶道から広がっていったもの

茶道を続けていると、いろいろなものに興味が広がっていきました。

あとから知ったのですが、茶道は総合芸術と言われているそうです。

建築や庭園、工芸、食、精神性など、日本文化のさまざまな要素が一つに集まっているからだそうです。

たしかに稽古をしていると、そういう広がりを感じる場面があります。

茶碗や茶入、釜といった道具は、普段使いの器でもありながら、博物館や美術館ではアート作品として扱われています。

茶室や露地も日本の美意識や精神性を表した建築や庭園であり、知識を得るたびに理解が深まりました。

食で言えば、懐石料理や和菓子も、茶道とともに発展してきたものです。

実際に自分も、茶道をきっかけにいろいろなものに興味が広がりました。

掛け軸にかかっている言葉が知りたくなり、禅の本を読むようになったり、

教室で扱わせていただいた抹茶茶碗が美しくて、自分も欲しくなって唐津や萩の陶器を見に行ったりしました。

また、正月に「花びら餅」、6月の夏越しの祓えに「水無月」という和菓子を食べることが恒例だということに刺激されて、毎月和菓子を購入してみたりしました。

そう言えば、茶道を始めてから接待は、和食ばかりになった記憶もあります。

一つの入口から、別の分野に自然と繋がっていく感じでした。

深く入らないという選び方

茶道の世界は、やろうと思えばどこまでも追求できるものですが、

今の自分はそこまでを求めてはいないという感覚があります。

茶道のいろいろな領域に興味は広がりましたが、

どうしても、茶花には興味が湧きませんでしたし、抹茶碗は欲しくなりましたが、他の茶道具を集める気にもならなかったのです。

私の先生の茶道教室も、一般的な茶道教室とは少し違っていて、茶名を目指すようなものではありません。

月に一度集まって、季節ごとに変わる手前の稽古をする。

どちらかと言うと、稽古終わりの飲み会がメインのような茶道教室になります。

続けている理由

それでも、気がつけば10年以上続いています。

自分は、この茶道教室の堅苦しくない雰囲気と

茶室での静寂を味わうために通い続けているのだと思います。

茶道に対して、「極めたい」という気持ちは特にありません。

文化として、長く触れていければいいかなと感じています。

月に1回稽古に行き、時々自宅でも抹茶と和菓子を楽しむ。

自分にとっては、そのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。

旅の目的が変わった

茶道を続けるようになってから、旅の楽しみが少し変わりました。

以前は、温泉旅館に行くなどが、旅行の目的でした。

今もそうではあるのですが、

神社や窯元、歴史的建築物などが旅の目的に加わり、

博物館で茶碗や書画の展示があると聞けば、京都や東京に出かけるようになりました。

単に旅に出るより、何か一つ目的がある方が、予定が決まりやすいと感じています。

せっかく日本人に生まれたので、日本の文化をどっぷり味わっていきたい。

自分なりに、無理のない形で茶道を続けていければと思っています。

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